静電気が起きやすい繊維
まとわりつくスカート。もっともまとわりつき感があるスカートは、一体、何からできてるのかと、裏返して品質表示を見てみると、表地も裏地もポリエステル100パーセントでした。
調べてみると次のようなことが分かりました。
繊維の中でも、プラス電気を帯電しやすいナイロンやウール、マイナス電気を帯電しやすいアクリルやポリエステルといったように、素材によって帯電のしやすさ、電気の種類が変わる。しかし、逆に帯電しにくい綿や麻といった素材もある。
乾燥している時期は、電気の逃げ道になる水分が空気中にあまり無いので、発生・帯電しやすくなる。
いくつか防ぐ方法がありましたので、紹介します。
対策1:静電気防止スプレーを使う
衣類を着用する前や、お出かけ前にスプレーすると静電気を防止できて効果的です。
その使い方は、衣類や製品から約20cmほど離して、こすれやすい箇所に均一にスプレーします。
ジャケットやスカート全体の静電気の発生を防ぎたい場合は、大体10秒、既に帯電していてまとわりつくスカートの静電気を除去する場合は2秒程スプレーしましょう。
対策2:柔軟仕上げ剤を使う
洗濯時に柔軟仕上げをしっかりすると、繊維同士が滑るようになるので、重ね着をしても摩擦が起きにくくなり、静電気が発生しにくくなります。
柔軟剤には、静電気除去効果付きのものもあるので、乾燥する時期は特に、柔軟仕上げ剤を活用するとよさそうです。
|
対策3:スカートを両手で集めて握る
人目がつかない場所でスカートの裾を集めるようにして握り、ぎゅっぎゅっと何度か握りしめることで改善することがあります。握ることでスカートにたまった静電気が放電され、まとわりつきがおさまるそうです。
対策4:ハンドクリームを脚に塗る。
ハンドクリームを脚に塗り、さすってみる
乾燥しやすい季節は衣服同士の摩擦や、皮膚との摩擦で静電気が発生しやすく、静電気が衣服にたまりやすくなっています。
スカートにたまった静電気を握ることで放電したら、脚にハンドクリームを塗り2~3回なでさするだけでも静電気が起こりにくくなります。
また乾燥肌の人ほど静電気を起こしやすいとのこと。ボディークリームやハンドクリームを携帯しておくとよいでしょう。
対策5:水のスプレーをスカートの内側からかける
スカートの裾をぎゅっと握って静電気を放電し、脚にハンドクリームを塗ったら、仕上げにスカートの内側から、スプレーで水を吹きかけておきましょう。
静電気帯電防止スプレーがあればもっと効果的ですが、なければ水スプレーでもOK。
対策6:靴底が革素材であれば、静電気が逃げやすい
靴底が革素材の靴をはいているだけでも、静電気をゆっくり逃がすことができるそうです。(労働安全衛生総合研究所より)
静電気を感じやすい体質の方は、なるべく乾燥した季節は、底まで革素材でできている靴を選ぶとよさそうです。
まとわりつくスカートだけでなく、乾燥した季節で嫌なドアノブの静電気も、革グッズで回避できるそうです。
ドアノブで静電気を感じやすい、体が帯電しやすい人は革素材の財布や手袋をポケットに入れ、ドアノブに一瞬タッチするだけで静電気によるビリビリとした感覚が防げるそうです。